FAQ よくある質問をまとめました。
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一. Sai 導入にあたって気になること
01. パウダーカラーの利点は何ですか?
パウダーは界面活性剤や香料・着色料・防腐剤などの添加物はいりませんし、アルカリも含みません。水(湯)で溶くシンプルさもパウダーならでは。よりナチュラルな製品でかぶれが少なく染められるのが特徴です。
02. パウダーカラーの難点・弱点は何ですか?
US5単品使用やUS5+US6のような2品調合などの場合は手軽ですが、基本的には全10色の中から調合して色を作りますのでアルカリカラーのようにこの品番がこの色、といった手軽さはありません。そのかわり在庫負担は少なくて済みます。また、パウダーカラーのみではトーンアップはできませんので先に脱色する必要があります。
03. 他のメーカーのパウダーカラーと何が違うのですか?
パウダーカラーは数社が販売していますが、パラフェニレンジアミンを配合していないのは Sai のみですし、ハトムギにより仕上りが抜群にいいのも Sai だけです。また、アルカリ・オキシを使わない方針で、髪の傷みがなくかぶれも少ない白髪染めを展開しているのも Sai の特長です。その他、使用感や仕上がりの違い、褪色の程度などの違いもありますので、他社パウダーカラーを使用中の方は、ぜひ使い比べてみてください。
04. どのようなお客様に向いていますか?
アルカリ・オキシを使わないかぶれいくいカラーですので、トーンダウン・トーンキープのグレーカラー(白髪染め)に効果を発揮します。特にお勧めしたいのは下記の方です。
①アルカリ・オキシで染める度に髪が傷んで、このままではいけないと将来も心配だった方
②トーンアップでも髪の傷みを軽減したい方
③かぶれやすいため、ヘアマニキュアやヘナ・カラートリートメントで染めておられた方
④ナチュラル志向で、より安心なナチュラルな製品を使いたい方
⑤髪のエイジングケアを考えて、髪を健康にしたい方
05. サロンに導入するメリットは何ですか?
Sai は、全く新しいカラー剤として注目の素材です。そのため、従来のヘアダイとは異なるナチュラル性に富んだ別メニューとして、プラスαの価格設定で売り上げアップを目指します。またそれをチラシなどで新メニューとして訴求することで新客の獲得を狙えます。
そして Sai で染めた方は次回も Sai を希望される、顧客満足度の高いリピート性抜群のカラーですので、囲い込みにも最適です。また在庫負担もなく、コストパフォーマンスの高いカラーでもあります。
06. 地域で他店と差別化できますか?
Sai はまだ新しく、エリアごとの導入率は決して高くありません。そのため早い段階で導入いただくことは、大きく他店との差別化になります。エリアでの Sai のトップサロンとしてどうぞご活用ください。
07. 特別な技術が必要ですか?
Sai はなめらかなため塗布の技術は特別なものはなく、手順をお守りいただくことで美容師でしたら誰にでもお使いいただけます。少し難しいのは色の調合。シンプルな調合もできますが、一方、調合によって色が変わる奥深さもあります。 また自然派のため、お客様の髪質や現状トーンの差違による個人差もあります。Sai はプロ志向のカラーですので、調合経験等を積み重ね、この特性を逆に”武器”として活用していただければと思います。
08. イメージアップに活用できますか?
Sai は自然派のカラーです。そのため、自然派であることをお客様にアピールできる場面も大切かと思います。「カラー手順」のページをぜひ参考に、ナチュラル製品ならではの演出を活用しましょう。また Sai の導入店、ということだけでもサロンのナチュラル志向イメージのアップにもなります。
二. Sai の特性について~ヘナとの違いをまじえて
09. ヘナとは違うのですか? ヘナは入ってないのですか?
Sai にはヘナは配合されていませんし、ヘナとはまったく別物です。例えば、ヘナ特有の「臭いがある、ゴワつく、黒がでない、色が赤い、退色する、暗くなる、固まる・・・」などの欠点は Sai にはありません。また、ヘナはタンニン酸とタンパクが結合するのでパーマが掛かりにくく、カラーチェンジも難しいのですが、Sai はパーマもカラーチェンジもできます。何より Sai はきちんとした医薬部外品で、扱いやすいのも特徴です。Sai カラーを採用すると、ヘナはもう必要なくなります。また Sai はヘナと併用できません。
10. ヘナは危険なのですが?
ナチュラルヘナは本来、赤~茶系でパラフェニレンジアミンなどの染料は入っていないはずです。しかし黒の出るヘナもあり、それは雑品のウィッグ用で人の髪に使用できるものではありません。ジアミンなどの化学染料や感触改良剤など、人用の法定以上の量のケミカルな成分が入ってることが多く危険です。ウィッグ用の製品を人に使ってもしトラブルがあれば美容院の責任となりますのでお勧めできるものではありません。一昔前はずいぶん流行ましたが、今ではその危険性が認知され、使われる美容院は少なくなっていることでしょう。
(参考)国民生活センターのHPへリンク「酸化染料を含むヘナ白髪染め」(危険なヘナ実態)
11. 化粧品認可のヘナがありますが・・・
もちろんパラフェニレンジアミンなどの染料が入っていれば化粧品認可も医薬部外品の認可も取れません。現在の化粧品ヘナは、HCカラーや酸性カラーにヘナを配合し化粧品登録したヘナで、カラートリートメントと同じように一時的な染毛料に分類されます。HC染料や酸性染料で染めますので、ヘナで染めるわけではありません。
12. ヘアマニキュアとどう使い分けしますか。
ヘアマニキュアはかぶれやすい方のためのHCカラーや酸性カラーです。そのため、刺激は少ないとはいえ反面地肌につくと取れないため慎重に塗らないといけませんし、髪の表面を染めるだけですので日持ちも長くありません。 Sai は塗りやすく日持ちし、かぶれにくいので、現実的に Sai カラーを導入するとヘアマニキュアはほぼ使わなくなります。
13. ファッションカラーもできますか? また、アルカリカラーと並用できますか?
Sai はアルカリもオキシも入っていませんので、Sai のみでの白髪染めが最もシンプルで、最も低刺激に染まります。ファッションカラーの場合は、ブリーチ後に Sai の色がきれいに染まります。Wカラーで Sai を使うことで髪のダメージをケアします。(白髪染めでもアルカリ剤を活用するテクニックもあります。) Sai は、アルカリカラーと並行して使用することができますので、それぞれの特長を活用していただければと思います。
14. どうして染まるのですか? また調合の仕組みは?
Sai は医薬部外品で、パウダーを1剤、水を2剤とした永久染毛剤-酸化染毛剤(ヘアカラー)に分類されます。染料が酸化剤の力を借りて水と反応し酸化重合して発色します。また髪は水膨潤により開き、中に入って染毛します。Sai は有害性の高いパラフェニレンジアミン(PPD)を使用せず、他の少量の染料や植物・穀類を活用した極めてナチュラル性が高く、髪の傷みが少なくかぶれにくい、そしてきれいに染められる点が革新的なヘアケアカラーといわれる所以です。
配色調合は、CMYK(C=シアン・M=マゼンタ・Y=イエロー・K=キープレート(黒))のカラープロセスの考え方に基きます。 黒~茶系3色とカラー6色、そしてケア用のクリアの計10色のパウダーで多種多様な配色を生み出します。
(参考)ヘアカラー剤の分類 パウダーカラーの染毛のしくみ
15. 色は安定していますか?
Sai カラーは、色のきれいさや安定度などのクオリティが大変高い製品です。そのため他社パウダー製品にみられるような、色が毎回違うとか、赤が強く出る、安定性がない、といったような欠点はありません。基本的には同じお客様に、同じ調合をすれば同じ色がでます。 そのため、お客様のカラー記録(カルテ)を残すことが大切です。それを元に毎回の髪色をカウンセリングできます。
三. かぶれ・ダメージについての質問
16. 頭皮についても大丈夫ですか?
一般的なカラー剤のクリーム状や乳液状は、界面活性剤を使用しています。そのため染料が頭皮に浸透して地肌に色が残留しやすく、かぶれる元となります。 Sai はパウダー状にすることで界面活性剤を使用せず、頭皮への経皮吸収が少ないため、刺激・かぶれが減ります。
また、ヘアマニキュアはタール色素やHC染料により、地肌につくと取れないので根元からベタ塗り出来ません。 Sai は、乳化をきちんとすることで取れ、かぶれる確率はさらに減ります。とはいえ、染料等にアレルギーの方もおられますので過信は禁物です。
17. アルカリ・オキシを使わない、ということは重要なことですか?
アルカリ・オキシを使用すれば、頭皮のかぶれの原因になるだけではなく、髪がだんだん細くなってきます。また髪の水分を飛ばしてしまうので、仕上がりもパサつき、髪も傷みます。 またカラー中に頭がヒリヒリするのもアルカリ・オキシのためです。Sai はアルカリ・オキシを使用していませんので、これらによる髪の傷みやかぶれは起こりません。そのため、アルカリカラーに頼らない Sai での白髪染めをお勧めします。
また、ファッションカラーでは事前のブリーチが必要ですし、色を均一にする白髪染めなどではアルカリも使いますが、その後 Sai で染めることにより、アルカリ・オキシによる髪のダメージをケアし、髪を保護します。
18. パラフェニレンジアミン(PPD)って、何ですか? また、ノン-PPDってすごいことですか?
ヘアカラーに一般的に使われているパラフェニレンジアミン(PPD)には有害性があり、ジアミンかぶれなどアレルギー反応を引き起こす原因となり、アナフィラキシー(急性のショック症状)の可能性も指摘されています。このPPDが有害とわかっていても、濃く色を出す事ができ色調を作りやすくコストも安いことから、カラーには不可欠なものというのがカラー業界の常識でした。そのPPDを使わず、他の染料を使った画期的なカラーが Sai です。
19. 「ノン-ジアミン」と広告したりお客様に言うことはできますか?
ジアミンかぶれの元凶のパラフェニレンジアミンを使用していません。ただ比較的刺激の少ないトルエン-2,5-ジアミン等を使用していますので厳密にいうとノン-ジアミンではなく、ノン-パラフェニレンジアミン(PPD)ということになります。でもこの刺激の強い、ジアミンかぶれの元凶のパラフェニレンジアミン(PPD)を使用していなことが重要なのです。
20. ジアミンかぶれの方でも大丈夫ですか?
ノン-パラフェニレンジアミン(PPD)とは言え他のジアミン(トルエン-2,5-ジアミン等)を使っていますので、ジアミンかぶれの方はやはり使用できません。ただジアミンかぶれの多くはパラフェニレンジアミン(PPD)による場合が多いので、PPDを使用していない Sai は大丈夫な場合もあります。いずれにして事前のパッチテストでご確認ください。
21. ノン-PPDだとかぶれないのですか?
ノン-PPDとは言えまったくかぶれないノンリスクというわけではありません。アレルギーを起こす原因は大きく分けて、
①PPDなどの染料の刺激
②アルカリやオキシの刺激
③界面活性剤や防腐剤等のケミカル成分の刺激
④天然とはいえハーブなどの植物成分の刺激
⑤特定の成分へのアレルギー反応(例えば小麦など)
などがあげられます。
そのため Sai といえども、アレルギーを100%起こさないという完全性はありませんが、ノン-PPDで自然派の Sai は、少なくともアレルギーが起きる確率は大幅に緩和されています。今までアルカリカラーでかぶれていた方も、Sai なら大丈夫という方がたくさんおられます。(Sai は小麦粉も使用していませんので、小麦アレルギーの心配もありません。)とはいえ、かぶれた経験のある方、アレルギーをお持ちの方は必ずパッチテストをしてください。
(参考)厚生労働省のHPへリンク 労働者健康安全機構「職業性皮膚障害~研究報告書」(理美容)
( 全96頁と多量のページですのでご注意ください。該当のページはP40-41とP62です。)
⇒上記のレポートを見やすくグラフにしたものがこちらです。
01. パウダーカラーの利点は何ですか?
パウダーは界面活性剤や香料・着色料・防腐剤などの添加物はいりませんし、アルカリも含みません。水(湯)で溶くシンプルさもパウダーならでは。よりナチュラルな製品でかぶれが少なく染められるのが特徴です。
02. パウダーカラーの難点・弱点は何ですか?
US5単品使用やUS5+US6のような2品調合などの場合は手軽ですが、基本的には全10色の中から調合して色を作りますのでアルカリカラーのようにこの品番がこの色、といった手軽さはありません。そのかわり在庫負担は少なくて済みます。また、パウダーカラーのみではトーンアップはできませんので先に脱色する必要があります。
03. 他のメーカーのパウダーカラーと何が違うのですか?
パウダーカラーは数社が販売していますが、パラフェニレンジアミンを配合していないのは Sai のみですし、ハトムギにより仕上りが抜群にいいのも Sai だけです。また、アルカリ・オキシを使わない方針で、髪の傷みがなくかぶれも少ない白髪染めを展開しているのも Sai の特長です。その他、使用感や仕上がりの違い、褪色の程度などの違いもありますので、他社パウダーカラーを使用中の方は、ぜひ使い比べてみてください。
04. どのようなお客様に向いていますか?
アルカリ・オキシを使わないかぶれいくいカラーですので、トーンダウン・トーンキープのグレーカラー(白髪染め)に効果を発揮します。特にお勧めしたいのは下記の方です。
①アルカリ・オキシで染める度に髪が傷んで、このままではいけないと将来も心配だった方
②トーンアップでも髪の傷みを軽減したい方
③かぶれやすいため、ヘアマニキュアやヘナ・カラートリートメントで染めておられた方
④ナチュラル志向で、より安心なナチュラルな製品を使いたい方
⑤髪のエイジングケアを考えて、髪を健康にしたい方
05. サロンに導入するメリットは何ですか?
Sai は、全く新しいカラー剤として注目の素材です。そのため、従来のヘアダイとは異なるナチュラル性に富んだ別メニューとして、プラスαの価格設定で売り上げアップを目指します。またそれをチラシなどで新メニューとして訴求することで新客の獲得を狙えます。
そして Sai で染めた方は次回も Sai を希望される、顧客満足度の高いリピート性抜群のカラーですので、囲い込みにも最適です。また在庫負担もなく、コストパフォーマンスの高いカラーでもあります。
06. 地域で他店と差別化できますか?
Sai はまだ新しく、エリアごとの導入率は決して高くありません。そのため早い段階で導入いただくことは、大きく他店との差別化になります。エリアでの Sai のトップサロンとしてどうぞご活用ください。
07. 特別な技術が必要ですか?
Sai はなめらかなため塗布の技術は特別なものはなく、手順をお守りいただくことで美容師でしたら誰にでもお使いいただけます。少し難しいのは色の調合。シンプルな調合もできますが、一方、調合によって色が変わる奥深さもあります。 また自然派のため、お客様の髪質や現状トーンの差違による個人差もあります。Sai はプロ志向のカラーですので、調合経験等を積み重ね、この特性を逆に”武器”として活用していただければと思います。
08. イメージアップに活用できますか?
Sai は自然派のカラーです。そのため、自然派であることをお客様にアピールできる場面も大切かと思います。「カラー手順」のページをぜひ参考に、ナチュラル製品ならではの演出を活用しましょう。また Sai の導入店、ということだけでもサロンのナチュラル志向イメージのアップにもなります。
二. Sai の特性について~ヘナとの違いをまじえて
09. ヘナとは違うのですか? ヘナは入ってないのですか?
Sai にはヘナは配合されていませんし、ヘナとはまったく別物です。例えば、ヘナ特有の「臭いがある、ゴワつく、黒がでない、色が赤い、退色する、暗くなる、固まる・・・」などの欠点は Sai にはありません。また、ヘナはタンニン酸とタンパクが結合するのでパーマが掛かりにくく、カラーチェンジも難しいのですが、Sai はパーマもカラーチェンジもできます。何より Sai はきちんとした医薬部外品で、扱いやすいのも特徴です。Sai カラーを採用すると、ヘナはもう必要なくなります。また Sai はヘナと併用できません。
10. ヘナは危険なのですが?
ナチュラルヘナは本来、赤~茶系でパラフェニレンジアミンなどの染料は入っていないはずです。しかし黒の出るヘナもあり、それは雑品のウィッグ用で人の髪に使用できるものではありません。ジアミンなどの化学染料や感触改良剤など、人用の法定以上の量のケミカルな成分が入ってることが多く危険です。ウィッグ用の製品を人に使ってもしトラブルがあれば美容院の責任となりますのでお勧めできるものではありません。一昔前はずいぶん流行ましたが、今ではその危険性が認知され、使われる美容院は少なくなっていることでしょう。
(参考)国民生活センターのHPへリンク「酸化染料を含むヘナ白髪染め」(危険なヘナ実態)
11. 化粧品認可のヘナがありますが・・・
もちろんパラフェニレンジアミンなどの染料が入っていれば化粧品認可も医薬部外品の認可も取れません。現在の化粧品ヘナは、HCカラーや酸性カラーにヘナを配合し化粧品登録したヘナで、カラートリートメントと同じように一時的な染毛料に分類されます。HC染料や酸性染料で染めますので、ヘナで染めるわけではありません。
12. ヘアマニキュアとどう使い分けしますか。
ヘアマニキュアはかぶれやすい方のためのHCカラーや酸性カラーです。そのため、刺激は少ないとはいえ反面地肌につくと取れないため慎重に塗らないといけませんし、髪の表面を染めるだけですので日持ちも長くありません。 Sai は塗りやすく日持ちし、かぶれにくいので、現実的に Sai カラーを導入するとヘアマニキュアはほぼ使わなくなります。
13. ファッションカラーもできますか? また、アルカリカラーと並用できますか?
Sai はアルカリもオキシも入っていませんので、Sai のみでの白髪染めが最もシンプルで、最も低刺激に染まります。ファッションカラーの場合は、ブリーチ後に Sai の色がきれいに染まります。Wカラーで Sai を使うことで髪のダメージをケアします。(白髪染めでもアルカリ剤を活用するテクニックもあります。) Sai は、アルカリカラーと並行して使用することができますので、それぞれの特長を活用していただければと思います。
14. どうして染まるのですか? また調合の仕組みは?
Sai は医薬部外品で、パウダーを1剤、水を2剤とした永久染毛剤-酸化染毛剤(ヘアカラー)に分類されます。染料が酸化剤の力を借りて水と反応し酸化重合して発色します。また髪は水膨潤により開き、中に入って染毛します。Sai は有害性の高いパラフェニレンジアミン(PPD)を使用せず、他の少量の染料や植物・穀類を活用した極めてナチュラル性が高く、髪の傷みが少なくかぶれにくい、そしてきれいに染められる点が革新的なヘアケアカラーといわれる所以です。
配色調合は、CMYK(C=シアン・M=マゼンタ・Y=イエロー・K=キープレート(黒))のカラープロセスの考え方に基きます。 黒~茶系3色とカラー6色、そしてケア用のクリアの計10色のパウダーで多種多様な配色を生み出します。
(参考)ヘアカラー剤の分類 パウダーカラーの染毛のしくみ
15. 色は安定していますか?
Sai カラーは、色のきれいさや安定度などのクオリティが大変高い製品です。そのため他社パウダー製品にみられるような、色が毎回違うとか、赤が強く出る、安定性がない、といったような欠点はありません。基本的には同じお客様に、同じ調合をすれば同じ色がでます。 そのため、お客様のカラー記録(カルテ)を残すことが大切です。それを元に毎回の髪色をカウンセリングできます。
三. かぶれ・ダメージについての質問
16. 頭皮についても大丈夫ですか?
一般的なカラー剤のクリーム状や乳液状は、界面活性剤を使用しています。そのため染料が頭皮に浸透して地肌に色が残留しやすく、かぶれる元となります。 Sai はパウダー状にすることで界面活性剤を使用せず、頭皮への経皮吸収が少ないため、刺激・かぶれが減ります。
また、ヘアマニキュアはタール色素やHC染料により、地肌につくと取れないので根元からベタ塗り出来ません。 Sai は、乳化をきちんとすることで取れ、かぶれる確率はさらに減ります。とはいえ、染料等にアレルギーの方もおられますので過信は禁物です。
17. アルカリ・オキシを使わない、ということは重要なことですか?
アルカリ・オキシを使用すれば、頭皮のかぶれの原因になるだけではなく、髪がだんだん細くなってきます。また髪の水分を飛ばしてしまうので、仕上がりもパサつき、髪も傷みます。 またカラー中に頭がヒリヒリするのもアルカリ・オキシのためです。Sai はアルカリ・オキシを使用していませんので、これらによる髪の傷みやかぶれは起こりません。そのため、アルカリカラーに頼らない Sai での白髪染めをお勧めします。
また、ファッションカラーでは事前のブリーチが必要ですし、色を均一にする白髪染めなどではアルカリも使いますが、その後 Sai で染めることにより、アルカリ・オキシによる髪のダメージをケアし、髪を保護します。
18. パラフェニレンジアミン(PPD)って、何ですか? また、ノン-PPDってすごいことですか?
ヘアカラーに一般的に使われているパラフェニレンジアミン(PPD)には有害性があり、ジアミンかぶれなどアレルギー反応を引き起こす原因となり、アナフィラキシー(急性のショック症状)の可能性も指摘されています。このPPDが有害とわかっていても、濃く色を出す事ができ色調を作りやすくコストも安いことから、カラーには不可欠なものというのがカラー業界の常識でした。そのPPDを使わず、他の染料を使った画期的なカラーが Sai です。
19. 「ノン-ジアミン」と広告したりお客様に言うことはできますか?
ジアミンかぶれの元凶のパラフェニレンジアミンを使用していません。ただ比較的刺激の少ないトルエン-2,5-ジアミン等を使用していますので厳密にいうとノン-ジアミンではなく、ノン-パラフェニレンジアミン(PPD)ということになります。でもこの刺激の強い、ジアミンかぶれの元凶のパラフェニレンジアミン(PPD)を使用していなことが重要なのです。
20. ジアミンかぶれの方でも大丈夫ですか?
ノン-パラフェニレンジアミン(PPD)とは言え他のジアミン(トルエン-2,5-ジアミン等)を使っていますので、ジアミンかぶれの方はやはり使用できません。ただジアミンかぶれの多くはパラフェニレンジアミン(PPD)による場合が多いので、PPDを使用していない Sai は大丈夫な場合もあります。いずれにして事前のパッチテストでご確認ください。
21. ノン-PPDだとかぶれないのですか?
ノン-PPDとは言えまったくかぶれないノンリスクというわけではありません。アレルギーを起こす原因は大きく分けて、
①PPDなどの染料の刺激
②アルカリやオキシの刺激
③界面活性剤や防腐剤等のケミカル成分の刺激
④天然とはいえハーブなどの植物成分の刺激
⑤特定の成分へのアレルギー反応(例えば小麦など)
などがあげられます。
そのため Sai といえども、アレルギーを100%起こさないという完全性はありませんが、ノン-PPDで自然派の Sai は、少なくともアレルギーが起きる確率は大幅に緩和されています。今までアルカリカラーでかぶれていた方も、Sai なら大丈夫という方がたくさんおられます。(Sai は小麦粉も使用していませんので、小麦アレルギーの心配もありません。)とはいえ、かぶれた経験のある方、アレルギーをお持ちの方は必ずパッチテストをしてください。
(参考)厚生労働省のHPへリンク 労働者健康安全機構「職業性皮膚障害~研究報告書」(理美容)
( 全96頁と多量のページですのでご注意ください。該当のページはP40-41とP62です。)
⇒上記のレポートを見やすくグラフにしたものがこちらです。
テクニカル(技術的)な質問
四. 使い方・施術ついてのよくある質問
22. 最初のワンシャンをせずに、ドライでそのまま塗ればどうなりますか?
Sai にはアルカリもパラフェニレンジアミンも入っていないため、強力に染める力はありません。そのため、石鹸素地やシリコン、オイル、特にミツロウなどが髪に付着しているとガードされて染まりにくくなります。また水膨潤で酸化重合しますので、ドライのまま塗布するのは避けてください。
23. パウダーを溶く水は水道水ですか? お湯がいいのですか? また特殊な水はどうですか?
水道水で大丈夫です。ろ過した浄水でもかまいません。ミネラルウォーターや特殊な水(イオン水や還元水等)や、他社パウダーカラーのような専用水を使用する必要はありません。混ざりもののない水がいいでしょう。また温水(40~60℃)のほうが混ざりやすく時短になります。沸騰させた熱湯の場合は混ざりはいいのですが、ゆるくなり染める力も少し落ちますので避けてください。
24. 薬剤がなかなか混ざらないのですが・・
ハーブやハトムギがたくさん入っていますので、すばやく溶けるというものではなく、混ぜるのにしばらく時間がかかります。混ぜ続けていると疲れるし時間もかかるので、コツとしては少し混ぜてから一旦置き、5分後くらいに再び混ぜ始めるというのがよいでしょう。置いている間に水(湯)になじんで混ざりやすくなります。
25. 薬剤が垂れてくるのですが・・! "垂れ”にご注意
Sai は通常4倍の水で溶きますが、夏場は汗で(加温すると余計に)薬剤が緩くなり垂れてくることがあります。特に汗かきのお客様は注意が必要です。もし垂れて襟などに付きますと、生地が染まってしまい洗ってもクリーニングしても落ちません。対策として汗かきのお客様は、水を3.5~3.7倍くらいの固めで溶いてご使用ください。またキスキペーパーやターバンなどもご利用ください。
26. 襟足や耳のガード、美容師の手袋は必要ですか?
Sai には界面活性剤が入っていませんので、肌への浸透性は少なく肌についても乳化すれば取れます。とはいえ、まれに取れにくい肌質の方やアレルギーの方もおられます。乳化の時間も余分にかかることですので、できればイヤーキャップやクリーム等でガードをお勧めします。また取る時はリムーバーを使われても結構です。
また施術する美容師は手袋をしてください。(爪に入ると落ちにくいため) 衣服に付くと取れませんのでご注意ください。
27. 加温は必要ですか? 放置時間を短縮して20分くらいであげれますか?
大多数の方は自然放置で染まりますが、加温するとより定着してきれいに染まるのと、染まりにくい方をしっかり染めるために加温をお勧めしています。基準は25分加温(40~60℃)、5分クーリング(コーミング)です。20分くらいからグッと染まっていきますので、時間を短くあげると染まりにくくなります。
28. 放置時間を長くすると染まりはいいのでしょうか?
基本は30分放置ですが、染まりにくい方の場合やより確実にきれいに染めたい方の場合などでは、プラス10分程度延長してください。その分染まりはよくなります。ただそれ以上の時間は変わりませんので、最長40分くらいと理解いただければよいでしょう。
29. コーミングや乳化は必要ですか? 乳化のシャンプーは何がいいのですか?
染まり具合をチェックするためと、空気に触れることで酸化重合を促進し、染まりを良くするためです。また乳化は、髪への浸透を高めて染まりや定着をよくするためです。
シャンプーは普通のもので大丈夫ですが、時々合わないシャンプーがあるようです。オイルの強いものや洗浄力の強いシャンプーはお避けください。染まりが薄くなったり、ムラがでたりするようです。
五. 薬剤のハテナ?いろいろ
30. 袋から出した時に薬剤が固まっていることがありますが・・
ハーブの粒は溶けきることはなく残るものもあります。また袋中の空気が少なく粉が固まっていたり、袋中の少しの水分で固まってダマになっていることもありますが、崩しながら混ぜてください。その他製造時の原料や攪拌の違いなどにより粒子が少し大小することがありますが、品質に問題はございません。
31. 一旦お湯で溶いた薬剤はどれくらい持ちますか?
1~2時間くらいまでとしてください。(色ごとや室温等の環境により差が出ます)そのため、コストも考慮すればなるべく適量を作り無駄なく使いましょう。また暖かい部屋で薬剤が少し固まり気味になる時は少しお湯を足してもかまいません。
32. 開封した薬剤はどれくらい持ちますか?
Sai を開封すると空気に触れて酸化重合が始まります。そのため開封後はなるべく早めにお使いください。またチャックはキチンとお締めください。また密閉容器に移し替えると少し長持ちします。このとき乾燥剤も移してください。(保存環境により大きく左右されますので、一概には言えません。)
33. パウダーの香りに変化がありますが・・
パウダーを作る原料のハーブの採取時期や採取地などの変化により匂いの強弱がでます。もともと12種の植物・ハーブの匂いが混じっていますので複雑に絡みます。香料を使って統一しているわけではありませんのでこういうものだとお考えください。製造時の配合はきちんと計量して厳格に配合しますのでご安心ください。
六. いろいろ応用するときの良し悪し
34. パーマはできますか?
はい、できます。原則として、パーマ後にカラーを施術してください。パーマの前ですと、色落ちしたり髪の状態によっては変質することもありえますので、必ずパーマの後にします。もしパーマの前にカラーする場合は、2日以上はあけてください。また Sai は医薬部外品ですので、パーマとの同時施術はお勧めしていません。
35. カラーチェンジはできますか?
はい、できます。ただ明るくする場合はブリーチをします。カラー直後~2・3日後のチェンジは、通常より脱色が少なく濃いめに入ります。
36. パルッキーは使えますか?
はい。同じようにお使いいただけます。
37. 水ではなくオキシで溶くと染まりはよくなりますか?
他社のパウダーカラー製品ではありますが、Sai は(湯)で溶くことで医薬部外品を取得したものです。また髪を傷めないことにこだわった製品ですのでオキシ溶きはできません。
38. パウダーに他のものを混ぜることはできますか?
演出と効果のために応用として、アロマやエッセンシャルオイル、昆布や大豆のパウダーなど色々混ぜることはできます。ただし、油成分などの染毛の阻害要因になるものは多くは配合しないようにしてください。
39. アルカリカラーに混ぜて使えますか?
Sai の特性上、ブリーチ剤やライトナーに混ぜて使うことは可能です。また、クリアを混ぜる(10~30%)と髪の傷みをカバーしますので、ダメージケアになります。
ただし、アルカリカラーに混ぜるとメーカーによって成分が異なるため、染料等の相性が悪くムラになることもあるようですのでお勧めはしていません。また、薬事的にも他の製品と混合して使用することはできませんので、それをご理解の上、美容師の判断でご利用ください。通常はアルカリカラー塗布後のWカラーでご使用ください。ワンタッチでかいません。
40. クリアは薄め剤ですか? クリアをトリートメントメニューとして使えますか?
クリア自体は発色せず他の染料と混ざることで発色を補助します。とはいえ、白髪染めではUSに入れると全体の中での染料の比率が下がるため、その分薄くなりトーンはあがります。(ナチュラル毛のトーンはあがりません)。概ね20%くらいまでの配合の場合はトーンにさほど影響はありませんが、それ以上の場合明るくなります。特にUS7に混ぜると浮いたり染まってないように見えたりするので注意が必要です。
また、クリアはハトムギ・ハーブ等の比率が高いので、髪のダメージをケアして、ハリ・ツヤ・弾力などをアップするには効果的ですが、ケミカルなトメートメント成分はまったくないので、一般のトリートメント剤と比べると物足りないでしょう。使い方としては、例えばリタッチの時の毛先のケアや捕色に使ったり、或いはアルカリカラー後にクリアのみをWカラーするとこで、アルカリカラーのダメージをケアできます。
七. どうして? どうすれば・・
41. 濃くなる。暗くなる。
アルカリは入っていませんので、現状より明るく(トーンがあがる)ことはありません。そのためナチュラル毛にも色は入りますし、リタッチの時のオーバーラップなども濃く見えたりします。また色を複数使用すると(例:US5+スカーレットやバイオレットなど)配色の原理として暗くなります。 またリタッチの場合の既染部には、クリアのみ或いは補色のためにクリア+US6を10%配色、などをお勧めします。
42. 染まりが薄い。白浮きする。
Sai のUS7、或いはクリアを多く配合した場合や、トーンが7以上の明るい染めを行う場合など、染まりが薄いことがあります。特に白髪10~60%くらいでは白髪部分に染まってはいても、ナチュラル毛との格差で染まっていないように見えます。このナチュラル毛とのギャップで自然なメッシュ感になったり、或いは白浮きしたように見えます。(1本1本見てみると染まっている)
また髪質などにより色の入りが悪いケースでは、対策として色を重ねて深みのあるブラウン色を作ることで、定着も良くなりますので一度お試しください。US6+US7やUS5+US7などの配色、また、US7+オレンジ+ネイビーなどの配合です。
43. US6に赤みがでる。また褪色して赤みがでる。
USの3色は同系色ではなく、色味を持たせています。US5はマット系、U6はウォーム系、US7はイエロー系となっています。そのためUS6の赤みを避けたい時や、また数週間~1ヶ月後くらいに褪色し赤みが残る場合は、US6ではなくUS5+US7=1:2(赤みのない6レベル)などをお使いいただいたり、オレンジ配合を控えたり、補色のネイビーを配合して押さえを効かせるなどの方法もお試しください。US6+US7やUS5+US7などの配色もきれいなブラウン系になります。弊社カラーチャートをご参考にご利用ください。
44. 染まらない?!
Sai にはアルカリやパラフェニレンジアミンが入っていないため、どうしてもアルカリカラーに比べて染まりにくいケースがあります。これは Sai の弱点と言えます。ただ、弊社のデータでは染まらないケースは1%未満ですので、多い場合は何らかの原因があると考えられますので、下記をご確認ください。
①初めて染めてみたが染まらない → 手順をチェック
②複数の人が染まらない → 手順をチェック
③ある個人の方が染まらない → 傾向と対策
④他のカラーでも染まらない方 → アルカリカラーでも染まらない方はやはり染まりません。
⑤今迄染まっていた方なのに、急に染まらない → 傾向と対策
22. 最初のワンシャンをせずに、ドライでそのまま塗ればどうなりますか?
Sai にはアルカリもパラフェニレンジアミンも入っていないため、強力に染める力はありません。そのため、石鹸素地やシリコン、オイル、特にミツロウなどが髪に付着しているとガードされて染まりにくくなります。また水膨潤で酸化重合しますので、ドライのまま塗布するのは避けてください。
23. パウダーを溶く水は水道水ですか? お湯がいいのですか? また特殊な水はどうですか?
水道水で大丈夫です。ろ過した浄水でもかまいません。ミネラルウォーターや特殊な水(イオン水や還元水等)や、他社パウダーカラーのような専用水を使用する必要はありません。混ざりもののない水がいいでしょう。また温水(40~60℃)のほうが混ざりやすく時短になります。沸騰させた熱湯の場合は混ざりはいいのですが、ゆるくなり染める力も少し落ちますので避けてください。
24. 薬剤がなかなか混ざらないのですが・・
ハーブやハトムギがたくさん入っていますので、すばやく溶けるというものではなく、混ぜるのにしばらく時間がかかります。混ぜ続けていると疲れるし時間もかかるので、コツとしては少し混ぜてから一旦置き、5分後くらいに再び混ぜ始めるというのがよいでしょう。置いている間に水(湯)になじんで混ざりやすくなります。
25. 薬剤が垂れてくるのですが・・! "垂れ”にご注意
Sai は通常4倍の水で溶きますが、夏場は汗で(加温すると余計に)薬剤が緩くなり垂れてくることがあります。特に汗かきのお客様は注意が必要です。もし垂れて襟などに付きますと、生地が染まってしまい洗ってもクリーニングしても落ちません。対策として汗かきのお客様は、水を3.5~3.7倍くらいの固めで溶いてご使用ください。またキスキペーパーやターバンなどもご利用ください。
26. 襟足や耳のガード、美容師の手袋は必要ですか?
Sai には界面活性剤が入っていませんので、肌への浸透性は少なく肌についても乳化すれば取れます。とはいえ、まれに取れにくい肌質の方やアレルギーの方もおられます。乳化の時間も余分にかかることですので、できればイヤーキャップやクリーム等でガードをお勧めします。また取る時はリムーバーを使われても結構です。
また施術する美容師は手袋をしてください。(爪に入ると落ちにくいため) 衣服に付くと取れませんのでご注意ください。
27. 加温は必要ですか? 放置時間を短縮して20分くらいであげれますか?
大多数の方は自然放置で染まりますが、加温するとより定着してきれいに染まるのと、染まりにくい方をしっかり染めるために加温をお勧めしています。基準は25分加温(40~60℃)、5分クーリング(コーミング)です。20分くらいからグッと染まっていきますので、時間を短くあげると染まりにくくなります。
28. 放置時間を長くすると染まりはいいのでしょうか?
基本は30分放置ですが、染まりにくい方の場合やより確実にきれいに染めたい方の場合などでは、プラス10分程度延長してください。その分染まりはよくなります。ただそれ以上の時間は変わりませんので、最長40分くらいと理解いただければよいでしょう。
29. コーミングや乳化は必要ですか? 乳化のシャンプーは何がいいのですか?
染まり具合をチェックするためと、空気に触れることで酸化重合を促進し、染まりを良くするためです。また乳化は、髪への浸透を高めて染まりや定着をよくするためです。
シャンプーは普通のもので大丈夫ですが、時々合わないシャンプーがあるようです。オイルの強いものや洗浄力の強いシャンプーはお避けください。染まりが薄くなったり、ムラがでたりするようです。
五. 薬剤のハテナ?いろいろ
30. 袋から出した時に薬剤が固まっていることがありますが・・
ハーブの粒は溶けきることはなく残るものもあります。また袋中の空気が少なく粉が固まっていたり、袋中の少しの水分で固まってダマになっていることもありますが、崩しながら混ぜてください。その他製造時の原料や攪拌の違いなどにより粒子が少し大小することがありますが、品質に問題はございません。
31. 一旦お湯で溶いた薬剤はどれくらい持ちますか?
1~2時間くらいまでとしてください。(色ごとや室温等の環境により差が出ます)そのため、コストも考慮すればなるべく適量を作り無駄なく使いましょう。また暖かい部屋で薬剤が少し固まり気味になる時は少しお湯を足してもかまいません。
32. 開封した薬剤はどれくらい持ちますか?
Sai を開封すると空気に触れて酸化重合が始まります。そのため開封後はなるべく早めにお使いください。またチャックはキチンとお締めください。また密閉容器に移し替えると少し長持ちします。このとき乾燥剤も移してください。(保存環境により大きく左右されますので、一概には言えません。)
33. パウダーの香りに変化がありますが・・
パウダーを作る原料のハーブの採取時期や採取地などの変化により匂いの強弱がでます。もともと12種の植物・ハーブの匂いが混じっていますので複雑に絡みます。香料を使って統一しているわけではありませんのでこういうものだとお考えください。製造時の配合はきちんと計量して厳格に配合しますのでご安心ください。
六. いろいろ応用するときの良し悪し
34. パーマはできますか?
はい、できます。原則として、パーマ後にカラーを施術してください。パーマの前ですと、色落ちしたり髪の状態によっては変質することもありえますので、必ずパーマの後にします。もしパーマの前にカラーする場合は、2日以上はあけてください。また Sai は医薬部外品ですので、パーマとの同時施術はお勧めしていません。
35. カラーチェンジはできますか?
はい、できます。ただ明るくする場合はブリーチをします。カラー直後~2・3日後のチェンジは、通常より脱色が少なく濃いめに入ります。
36. パルッキーは使えますか?
はい。同じようにお使いいただけます。
37. 水ではなくオキシで溶くと染まりはよくなりますか?
他社のパウダーカラー製品ではありますが、Sai は(湯)で溶くことで医薬部外品を取得したものです。また髪を傷めないことにこだわった製品ですのでオキシ溶きはできません。
38. パウダーに他のものを混ぜることはできますか?
演出と効果のために応用として、アロマやエッセンシャルオイル、昆布や大豆のパウダーなど色々混ぜることはできます。ただし、油成分などの染毛の阻害要因になるものは多くは配合しないようにしてください。
39. アルカリカラーに混ぜて使えますか?
Sai の特性上、ブリーチ剤やライトナーに混ぜて使うことは可能です。また、クリアを混ぜる(10~30%)と髪の傷みをカバーしますので、ダメージケアになります。
ただし、アルカリカラーに混ぜるとメーカーによって成分が異なるため、染料等の相性が悪くムラになることもあるようですのでお勧めはしていません。また、薬事的にも他の製品と混合して使用することはできませんので、それをご理解の上、美容師の判断でご利用ください。通常はアルカリカラー塗布後のWカラーでご使用ください。ワンタッチでかいません。
40. クリアは薄め剤ですか? クリアをトリートメントメニューとして使えますか?
クリア自体は発色せず他の染料と混ざることで発色を補助します。とはいえ、白髪染めではUSに入れると全体の中での染料の比率が下がるため、その分薄くなりトーンはあがります。(ナチュラル毛のトーンはあがりません)。概ね20%くらいまでの配合の場合はトーンにさほど影響はありませんが、それ以上の場合明るくなります。特にUS7に混ぜると浮いたり染まってないように見えたりするので注意が必要です。
また、クリアはハトムギ・ハーブ等の比率が高いので、髪のダメージをケアして、ハリ・ツヤ・弾力などをアップするには効果的ですが、ケミカルなトメートメント成分はまったくないので、一般のトリートメント剤と比べると物足りないでしょう。使い方としては、例えばリタッチの時の毛先のケアや捕色に使ったり、或いはアルカリカラー後にクリアのみをWカラーするとこで、アルカリカラーのダメージをケアできます。
七. どうして? どうすれば・・
41. 濃くなる。暗くなる。
アルカリは入っていませんので、現状より明るく(トーンがあがる)ことはありません。そのためナチュラル毛にも色は入りますし、リタッチの時のオーバーラップなども濃く見えたりします。また色を複数使用すると(例:US5+スカーレットやバイオレットなど)配色の原理として暗くなります。 またリタッチの場合の既染部には、クリアのみ或いは補色のためにクリア+US6を10%配色、などをお勧めします。
42. 染まりが薄い。白浮きする。
Sai のUS7、或いはクリアを多く配合した場合や、トーンが7以上の明るい染めを行う場合など、染まりが薄いことがあります。特に白髪10~60%くらいでは白髪部分に染まってはいても、ナチュラル毛との格差で染まっていないように見えます。このナチュラル毛とのギャップで自然なメッシュ感になったり、或いは白浮きしたように見えます。(1本1本見てみると染まっている)
また髪質などにより色の入りが悪いケースでは、対策として色を重ねて深みのあるブラウン色を作ることで、定着も良くなりますので一度お試しください。US6+US7やUS5+US7などの配色、また、US7+オレンジ+ネイビーなどの配合です。
43. US6に赤みがでる。また褪色して赤みがでる。
USの3色は同系色ではなく、色味を持たせています。US5はマット系、U6はウォーム系、US7はイエロー系となっています。そのためUS6の赤みを避けたい時や、また数週間~1ヶ月後くらいに褪色し赤みが残る場合は、US6ではなくUS5+US7=1:2(赤みのない6レベル)などをお使いいただいたり、オレンジ配合を控えたり、補色のネイビーを配合して押さえを効かせるなどの方法もお試しください。US6+US7やUS5+US7などの配色もきれいなブラウン系になります。弊社カラーチャートをご参考にご利用ください。
44. 染まらない?!
Sai にはアルカリやパラフェニレンジアミンが入っていないため、どうしてもアルカリカラーに比べて染まりにくいケースがあります。これは Sai の弱点と言えます。ただ、弊社のデータでは染まらないケースは1%未満ですので、多い場合は何らかの原因があると考えられますので、下記をご確認ください。
①初めて染めてみたが染まらない → 手順をチェック
②複数の人が染まらない → 手順をチェック
③ある個人の方が染まらない → 傾向と対策
④他のカラーでも染まらない方 → アルカリカラーでも染まらない方はやはり染まりません。
⑤今迄染まっていた方なのに、急に染まらない → 傾向と対策